【初心者向け】Blenderで挑戦!3Dプリンターの多色印刷(Multi-Color 3D Printing)入門

こんにちは!板猫屋の健太郎です。

3Dプリンター(3D Printer)を手に入れて、自分の考えたものが形になるのって、本当にワクワクしますよね。でも、しばらくするとこんな風に思いませんか?

「作ったものに、もっと簡単に色をつけられたらいいのにな…」

真っ白なフィラメントで作った作品に、アクリルマーカーで色を塗るのも楽しいけれど、時間もかかるし、ちょっと大変。

「多色印刷(Multi-Color Printing)」という言葉を聞いたことはあるけれど、なんだか設定がすごく難しそうだし、自分にはまだ早いかな…なんて思っていませんか?

大丈夫です!何を隠そう、僕も最初はそう思っていました。

でも、実は無料の3DモデリングソフトであるBlenderを使えば、意外なほど簡単に多色印刷のデータが作れちゃうんです。(出来る範囲で寄付はしましょうね!)

この記事では、3Dプリンターを始めたばかりの方でもつまずかないように、専門用語をなるべく使わずに「Blenderを使った多色印刷のコツ」を丁寧にご紹介します。

この記事を読み終わる頃には、きっと「自分にもできそう!やってみたい!」と思っていただけるはずです。さあ、一緒にカラフルな3Dプリントの世界へ、最初の一歩を踏み出してみましょう!

※あくまでも、私のやり方であって、他にも色々と多色データの作り方があります。
もっと簡単な作り方があれば共有いただければ幸いです。

板猫屋ワークショップで作っているターゲットホイッスルを例に見てみましょう。
ページの最後に作り方の動画もご用意しております。

バルーン競技でおなじみのターゲットを模したホイッスル 実際に笛としても機能します(高音・低音)

今回は、このターゲットホイッスルの文字部分だけにクローズアップして、「文字(白)」「ホイッスル(赤)」というように、色ごとにパーツを分けてデータを作っていきます

具体的な手順は、この3ステップです。詳細は動画を見ながら作業を進めてください。

ステップ①:文字を用意する(厚みをつける)

まずはBlenderで、色を変えたい文字部分を用意します。
用意した文字に厚みをつける(動画内 1:03)
・ジオメトリ→押し出し

ステップ②:それぞれの底面をそろえる

文字と本体の底面を揃えます。(動画内 1:45)
底面に文字を入れたほうが、3Dプリント後の仕上がりがキレイなので、ハンコ作りと同じように、R→Y→180 で文字反転させます。

ステップ③:複製した文字でくり抜く(ブーリアン)

文字を複製する shift + D(動画内 2:32)
編集モードで、複製した文字の底面だけを、本体(長方形)の底面よりも下げ、ブーリアンでくり抜く(動画内 2:49)
これで多色印刷できるデータは出来上がりました。
STLデータをエクスポートして、BambuStudioにもっていきましょう!

BambuStudio(スライサーソフト)で「色塗り」

最後に、BambuStudioで色分け後にスライス。それぞれのパーツに「このパーツは何色で印刷してね」と色を割り当ててあげるだけ。これで、多色印刷のデータの完成です!(動画内 4:43)
動画内では赤と白を間違えてます(笑)

あとは印刷するだけですね!

色塗りを間違えてますね
バルーンフェスタっぽくていいですよね バルーンのデザインはTOMOWOさんから

この方法を応用すれば、作れるものの幅がぐっと広がります。

文字やロゴを入れたり、キャラクターの目や口だけ色を変えたり、アイデア次第で可能性は無限大です。あなたなら、どんなカラフルな作品を作ってみたいですか?

今回は、Blenderを使った多色印刷データの作り方をご紹介しました。

最初は、モデルの分割がうまくいかなかったり、思うような色にならなかったり、失敗もあるかもしれません。でも、それもモノづくりの醍醐味(DIY – Do It Yourself – の楽しさ)です。ひとつひとつの失敗が、あなただけの素敵な作品を生み出すための、大切な経験になります。

まずは簡単な形からで大丈夫。

あなたの3Dプリンターから、色とりどりの作品が生まれるのを、心から楽しみにしています!

板猫屋では、これからも3Dプリンターやレーザーカッターを使ったモノづくりの楽しさをお届けしていきます。もし、この記事を読んで何か作ってみたら、ぜひSNSで「#板猫屋」のハッシュタグをつけて教えてくださいね。

一緒にモノづくりの輪を広げていきましょう!


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